シャーシ 🪢
✅ シャーシ(Chassis)とは?
車両の骨格となるフレーム(台枠)と、
エンジン・ミッション・足回りが付いた“車両の基本部分”のこと。
トラックの場合、
●フレーム(縦根太)
●エンジン
●ミッション
●デフ
●サスペンション
●タイヤ・ホイール
●ブレーキ系
●燃料タンク
●電装ハーネス
●キャビン(運転席)
ここまでがついている状態を「シャーシ」と呼ぶことが多い。
架装(荷台・ダンプ・ウイング・クレーンなど)を載せる前の段階です。
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❓ シャーシだけで運転していいの?
▶ 結論:法律上、シャーシだけでも公道を走れる。ただし条件がある。
車検証(自動車検査証)に
「シャーシキャブ」「キャブ付きシャーシ」
として登録予定・完成前でも、
ナンバーが付いていて、車検が通っている状態なら走行可能。
これはメーカー(いすゞ、日野、三菱ふそうなど)が
“シャーシキャブとして型式認定”を受けているため。
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🔍 具体的に言うと…
✔ 運転してOKなケース
新車シャーシで、すでにナンバーが付いている(仮ナンバーでもOK)
積載物なしでも車検の基準を満たしている
メーカー出荷状態(キャブ付きシャーシ)
架装工場へ回送する時や、販売店→ユーザーの引き渡しでも普通に走ってる。
✖ 運転してNGなケース
シャーシでも次の状態ならダメ:
NG1)ナンバーがない(未登録)
ナンバーなし=公道走行不可
→ 仮ナンバーを借りれば走行可。
NG2)シャーシではないほど未完成(安全装置が付いていない)
例:
キャビンがない
ランプ(灯火類)が機能しない
ブレーキが正常でない
フェンダー(泥よけ)が未装着
燃料タンクが固定されていない
これらは車検に通らず、公道NG。
NG3)積載装置を外して危険な状態になっている
例:
ダンプを外してブレーキ配管がむき出し、
電装がむき出し、保護カバー無しなど。
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⭐ まとめ
【状態】 【公道走行できる?】
メーカー純正状態のキャブ付きシャーシ(ナンバーあり) OK
仮ナンバーをつけたシャーシ OK
ナンバーなし NG
キャビン無し / 灯火類が無い / フェンダー無し NG
架装を外して安全基準を満たさない NG
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🔧 補足:なぜシャーシだけで運転できるの?
メーカーのシャーシは、
完成車(ホイールベース○○、車両重量○○)として保安基準を満たすように設計されているから。
つまり、
「荷台を付けなくても車として成立する状態」で出荷される。










