HIAB 🏗️
ヒアブは“荷台の横に付いた折りたたみ式クレーン”なんだけど、
ダンプ専用のヒアブには通常の平ボデー車とは違う特徴があります。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
✅ ダンプトラック用ヒアブとは?
ダンプの荷台の近くに取り付けられた折りたたみ式ローダークレーン。
主な用途は、
●がれき・土砂・廃材の積み込み補助
●大きい石・丸太・産廃コンテナの積卸し
●建設現場での自立した積み込み作業
ユニック(直線ブーム)とは違い、ヒアブは関節(関節アーム)が多くて小回り・角度調整が非常に得意。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
✅ ダンプ用ヒアブの構造と特徴
1️⃣ 折りたたみアーム(ナックルブーム)
アームが“関節式”で、ダンプの横にコンパクトに折りたためる
旋回範囲が広く、後方・横方向など柔軟に作業できる
2️⃣ ダンプ荷台との干渉を避ける専用設計
ダンプは荷台が上に持ち上がるため、ヒアブのベース位置や油圧配管の取り回しが工夫されていて、
ダンプアップ時にクレーンが干渉しない位置に取り付ける
荷台のシリンダーやリブの強度に合わせて補強する
ヒアブとダンプの同時操作を防ぐ安全装置が付くことが多い
3️⃣ グラップル(つかみ)装備が多い
ダンプ用ヒアブでは高確率で、
フォークグラップル(バケット)
丸太用グラップル
スクラップ用グラップルなど、吊るだけじゃなく“つかんで積む”作業が多い。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
✅ ダンプ用ヒアブのメリット
✔ 自分で積める → 積み込みを待たなくて良い
重機を呼ばなくても、その場でダンプが自分で積める。
✔ 産廃・解体・林業で特に強い
解体現場の木材・廃材、林業の伐採材、石材の運搬に向いてる。
✔ 狭い場所・市街地で大活躍
関節アームで建物の隙間や狭い道路でも積み込みしやすい。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
❗ ダンプ用ヒアブのデメリット
✘ 積載量が減る(ヒアブは重い)
ヒアブ本体(300〜800kg)、グラップル(200〜500kg)で実質の積載がかなり減る。
✘ 車両価格が高い
ダンプ × ヒアブ × グラップルで
車両本体+架装で100〜200万以上高くなることが多い。
✘ メンテナンスが必要
油圧系の点検が欠かせない(配管、シリンダー、ピン、グリスなど)。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
✅ ダンプに付くヒアブの代表的なモデル
日本でよく見るのは
HIAB(ヒアブ)
FASSI(ファッシ)
Palfinger(パルフィンガー)
TADANO Z-KRANE(タダノのローダークレーン)
クレーン能力は
0.7tクラス〜3tクラスの小型・中型ローダークレーンが主流。










