HIAB 🏗️

2025年12月08日

ヒアブは“荷台の横に付いた折りたたみ式クレーン”なんだけど、
ダンプ専用のヒアブには通常の平ボデー車とは違う特徴があります。

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✅ ダンプトラック用ヒアブとは?
ダンプの荷台の近くに取り付けられた折りたたみ式ローダークレーン。
主な用途は、
●がれき・土砂・廃材の積み込み補助
●大きい石・丸太・産廃コンテナの積卸し
●建設現場での自立した積み込み作業
ユニック(直線ブーム)とは違い、ヒアブは関節(関節アーム)が多くて小回り・角度調整が非常に得意。

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✅ ダンプ用ヒアブの構造と特徴
1️⃣ 折りたたみアーム(ナックルブーム)
 アームが“関節式”で、ダンプの横にコンパクトに折りたためる
 旋回範囲が広く、後方・横方向など柔軟に作業できる

2️⃣ ダンプ荷台との干渉を避ける専用設計
 ダンプは荷台が上に持ち上がるため、ヒアブのベース位置や油圧配管の取り回しが工夫されていて、
 ダンプアップ時にクレーンが干渉しない位置に取り付ける
 荷台のシリンダーやリブの強度に合わせて補強する
 ヒアブとダンプの同時操作を防ぐ安全装置が付くことが多い

3️⃣ グラップル(つかみ)装備が多い
 ダンプ用ヒアブでは高確率で、
 フォークグラップル(バケット)
 丸太用グラップル
 スクラップ用グラップルなど、吊るだけじゃなく“つかんで積む”作業が多い。

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✅ ダンプ用ヒアブのメリット
✔ 自分で積める → 積み込みを待たなくて良い
 重機を呼ばなくても、その場でダンプが自分で積める。

✔ 産廃・解体・林業で特に強い
 解体現場の木材・廃材、林業の伐採材、石材の運搬に向いてる。

✔ 狭い場所・市街地で大活躍
 関節アームで建物の隙間や狭い道路でも積み込みしやすい。

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❗ ダンプ用ヒアブのデメリット
✘ 積載量が減る(ヒアブは重い)
 ヒアブ本体(300〜800kg)、グラップル(200〜500kg)で実質の積載がかなり減る。

✘ 車両価格が高い
 ダンプ × ヒアブ × グラップルで
 車両本体+架装で100〜200万以上高くなることが多い。

✘ メンテナンスが必要
 油圧系の点検が欠かせない(配管、シリンダー、ピン、グリスなど)。

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✅ ダンプに付くヒアブの代表的なモデル
日本でよく見るのは
HIAB(ヒアブ)
FASSI(ファッシ)
Palfinger(パルフィンガー)
TADANO Z-KRANE(タダノのローダークレーン)
クレーン能力は
0.7tクラス〜3tクラスの小型・中型ローダークレーンが主流。