PTOの重要性👏
トラックの「PTO(ピーティーオー)」は、
実は業務用トラックの中でもとても重要な装置です。
エンジンの力を荷台の装置(ダンプ・クレーン・冷凍機など)に分けて使うための装置
です。
正式には Power Take-Off(パワーテイクオフ)=動力取り出し装置 といいます。
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⚙️ PTOの基本イメージ
エンジン → ミッション → 駆動輪(走行用)
↓
PTO(動力取り出し) → ダンプ・クレーン・冷凍機などに動力を送る
つまり、「車を動かす力」を一部取り出して別の機械を動かす仕組みです。
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🚛 PTOが使われる代表的なトラック例
【用途】 【PTOで動く装置】 【説明】
ダンプトラック 油圧ポンプ 荷台を持ち上げる油圧を作る
ユニック車(クレーン付き) 油圧ポンプ ブーム・ウインチを操作する油圧を作る
冷凍車 冷凍機用コンプレッサー エンジン動力で冷凍ユニットを動かす
高所作業車・タンクローリー・散水車 油圧ポンプ/ギアポンプ 各作業機(アーム、ポンプなど)を動かす
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🔩 PTOの種類(取り出し方の違い)
【種類】 【特徴】
ミッションPTO 一番多いタイプ。トランスミッション(変速機)から動力を取り出す。ダンプ・クレーン車に多い。
エンジンPTO(直結PTO) エンジンのクランクシャフトから直接動力を取る。冷凍車などに多い。
プロペラシャフトPTO シャフト中間から動力を取る。特装車や輸出仕様で使われることも。
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🧭 PTO操作の基本
●車両停止
●ニュートラルにする
●PTOスイッチ(またはレバー)をONにする
●エンジン回転を上げて作業装置を動かす
※ ダンプ車ならこの操作で油圧ポンプが回り、荷台が上がります。
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⚠️ 注意点
走行中にPTOを入れるのは厳禁!(ミッション損傷・事故の恐れ)
PTO作動中は油圧ホースや回転部に手を近づけない
PTOオイルの管理・漏れ点検も大切










