1デフと2デフの違いは?🚍
トラックの「1デフ」「2デフ」は、駆動軸(デフ=ディファレンシャルギア)の数を表しています。
それによって駆動方式・走行性能・燃費・用途が大きく変わります。
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🚛 1デフ・2デフとは?
【意味】
🟠1デフ (シングルデフ)
【意味】 後輪2軸のうち、1軸だけが駆動するタイプ
【駆動軸】1軸(後ろの片方のみ)
【主な駆動方式】6×2(6輪中2輪駆動)
【主な用途】一般道路・中長距離輸送
🟣2デフ (ダブルデフ)
【意味】後輪2軸両方が駆動するタイプ
【駆動軸】2軸(両後軸)
【主な駆動方式】6×4(6輪中4輪駆動)
【主な用途】重量物輸送・悪路走行・山間部
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⚙️ 構造の違い
🟠 1デフ(シングルデフ)
後方の1軸だけにデファレンシャルギア(デフ)があり、そこから駆動。
前方のもう1軸は「従動軸」(動力が伝わらないただの補助輪)。
構造が簡単で軽く、燃費が良い・積載量が増えるのがメリット。
反面、悪路や坂道ではトラクション(駆動力)が不足しやすい。
🟣 2デフ(ダブルデフ)
後ろの2軸どちらにもデフがあり、プロペラシャフトで両方に駆動力を分配。
4輪が駆動するため、ぬかるみ・坂道などで強力なグリップ力を発揮。
ただし構造が重く、燃費は悪化・整備コストも上昇。
主にダンプカー・重トレーラー・建設資材輸送車などで使用。
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🧩 例で見ると…
大型ウイング車・冷凍車(一般貨物) → ほとんどが「1デフ(6×2)」
ダンプ・ミキサー・セルフローダー → 多くが「2デフ(6×4)」
悪路走行・山道・雪道メイン → 2デフが有利
舗装路メイン・燃費重視 → 1デフが主流
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💡まとめ
【比較項目】 【1デフ】 【2デフ】
駆動輪数 2輪 4輪
燃費 ◎良い △悪い
トラクション △弱い ◎強い
構造 単純・軽い 複雑・重い
コスト 安い 高い
適した用途 一般輸送 重量物・悪路










