1デフと2デフの違いは?🚍

2025年11月06日

トラックの「1デフ」「2デフ」は、駆動軸(デフ=ディファレンシャルギア)の数を表しています。
それによって駆動方式・走行性能・燃費・用途が大きく変わります。

2デフV8大型冷凍車★規制適合★ステンレス架装

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🚛 1デフ・2デフとは?
【意味】                      
🟠1デフ (シングルデフ)
【意味】 後輪2軸のうち、1軸だけが駆動するタイプ  
【駆動軸】1軸(後ろの片方のみ)  
【主な駆動方式】6×2(6輪中2輪駆動) 
【主な用途】一般道路・中長距離輸送

🟣2デフ (ダブルデフ)
【意味】後輪2軸両方が駆動するタイプ     
【駆動軸】2軸(両後軸)   
【主な駆動方式】6×4(6輪中4輪駆動)
【主な用途】重量物輸送・悪路走行・山間部

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⚙️ 構造の違い

🟠 1デフ(シングルデフ)
 後方の1軸だけにデファレンシャルギア(デフ)があり、そこから駆動。
 前方のもう1軸は「従動軸」(動力が伝わらないただの補助輪)。
 構造が簡単で軽く、燃費が良い・積載量が増えるのがメリット。
 反面、悪路や坂道ではトラクション(駆動力)が不足しやすい。

🟣 2デフ(ダブルデフ)
 後ろの2軸どちらにもデフがあり、プロペラシャフトで両方に駆動力を分配。
 4輪が駆動するため、ぬかるみ・坂道などで強力なグリップ力を発揮。
 ただし構造が重く、燃費は悪化・整備コストも上昇。
 主にダンプカー・重トレーラー・建設資材輸送車などで使用。

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🧩 例で見ると…

大型ウイング車・冷凍車(一般貨物) → ほとんどが「1デフ(6×2)」
ダンプ・ミキサー・セルフローダー → 多くが「2デフ(6×4)」
悪路走行・山道・雪道メイン → 2デフが有利
舗装路メイン・燃費重視 → 1デフが主流

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💡まとめ
【比較項目】   【1デフ】    【2デフ】
駆動輪数      2輪       4輪
燃費      ◎良い      △悪い
トラクション △弱い ◎強い
構造 単純・軽い 複雑・重い
コスト 安い 高い
適した用途 一般輸送     重量物・悪路