融雪仕様の利点☃️

2025年11月11日

「融雪仕様(ゆうせつしよう)」のトラックや重機は、
雪国向けに特別設計された車両仕様で、冬期でも確実に稼働できるよう工夫されています。

H27年グランドプロフィア融雪仕様ドライウイング

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

🚛 融雪仕様とは?

「融雪仕様」とは、
積雪地域(北海道・東北・北陸など)での使用を前提に、
寒冷地・凍結対策を強化したトラック仕様のことです。
メーカー純正で「寒冷地仕様」「融雪仕様」「スノー仕様」などと呼ばれることもあります。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

❄️ 主な装備・対策内容
【項目】                 【内容】                  【効果】
🔥 燃料フィルター・タンクヒーター     軽油が凍らないよう電気ヒーターを内蔵     燃料詰まり防止
🔋 バッテリー容量アップ/2連装       寒冷時でもエンジン始動を確実に       始動性向上
⚙️ エンジン・トランスミッションヒーター   オイル粘度低下を防ぐヒーター装備       始動直後の保護
💧 ラジエーター強化/冷却水ヒーター      冷却系が凍結しないようにする       冷却水凍結防止
🚿 下回り防錆コート(融雪剤対策)      融雪剤(塩カル)によるサビ防止塗装     腐食防止・長寿命化
💡 フォグランプ・熱線ミラー         吹雪や結露に強い照明・視界確保      安全性向上
🧊 エアドライヤー強化            ブレーキエア内の水分凍結防止      ブレーキの凍結トラブル防止

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

✅ 融雪仕様の利点

●極寒でもエンジン始動が安定
●氷点下20℃でも始動可能にする設計。
●寒冷地の早朝でも「セルが回らない」「軽油が凍った」といったトラブルを防止。
●燃料・オイルの凍結トラブルを防ぐ
●軽油がゼリー状になって燃料が送れない…という冬の定番トラブルが激減。
●サビに強く、車体寿命が長い
●融雪剤(塩化カルシウム)が散布される道路での使用を前提に、下回り・フレーム・配線コネクタを防錆処理。
●通常仕様に比べて腐食スピードが遅い。
●冬期の稼働率が高い
●除雪・配送・建設現場など、雪の多い時期でも安定して稼働できる。
●結果的に収益の安定化につながる。
●リセール(中古価値)も高め
●雪国地域では融雪仕様の方が需要が高く、中古市場でも評価が上がりやすい。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

⚠️ デメリット・注意点

●車両価格がやや高い(10〜30万円ほどアップ)
●ヒーター系統が多いため、電装トラブルが起こると修理費が高くなる
●雪の少ない地域ではオーバースペック