リフトアクスル付きはいいの?😉

2025年11月05日

運ぶ荷物の種類・走行距離・運行環境によって違います。
リフトアクスルの仕組みと「メリット・デメリット」をご案内します。

R1年リフトアクスル付2軸ウイングセミトレーラー

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⚙️ リフトアクスルとは?

トラック(特に3軸・4軸車)に装備されている、
必要に応じて片方の車軸を地面から持ち上げられる装置です。

たとえば、
空荷や軽い荷物の時 → アクスル(車軸)を上げて2軸走行
重い荷物を積む時 → アクスルを下げて3軸走行
と切り替えることができます。

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🎉 リフトアクスル付きのメリット 🎉

1️⃣ タイヤの摩耗を減らせる
   軽荷時にリフトアップすることで、浮かせた軸のタイヤが地面に接地しない → その分タイヤ寿命が延びます。
2️⃣ 燃費が良くなる
   接地するタイヤが減るため、転がり抵抗が減って燃費が向上します(1〜5%程度改善することも)。
3️⃣ 高速道路通行料が安くなる場合がある
   軽荷時に軸を上げて「2軸」として扱われるため、通行料金区分が下がるケースがあります(※条件あり)。
4️⃣ タイヤ交換や整備コストの削減
   リフト軸を使うことで、1年あたりのタイヤ交換本数や整備回数を減らせる。
5️⃣ 小回りが効く
   軸を上げることでホイールベースが短くなり、狭い場所での取り回しがしやすくなる。

⚠️ リフトアクスル付きのデメリット ⚠️

1️⃣ 装置が高価
   新車でリフトアクスル仕様にすると、数十万円~100万円以上高くなることも。
2️⃣ 整備・修理コストが上がる
   エアシリンダーや制御バルブなど、エアサス制御系の部品が増えるため、故障リスクや整備費も増える。
3️⃣ 積載時には重くなる
   リフトアクスル自体の重量が数百kgあるため、最大積載量がわずかに減ることがあります。
4️⃣ 使い方を誤ると車体への負担
   重荷の状態でリフトアップしたまま走ると、残りの軸に負担が集中し、サスやフレームを痛める危険があります。

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🚚 どんな運行に向いているか?
⭕向いているケース                ❌向いていないケース
・荷物の重量差が大きい(帰り便が空車など)    ・常に満載(重量がほぼ一定)
・長距離走行が多い                ・短距離・市街地配送中心
・高速道路をよく使う                ・積み下ろし回数が多く、耐久性重視

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💡 ついている方が「得」なのはこんな場 🉐

●長距離運行が多く、片道は空荷(または軽積み)が多い
●タイヤ代・燃費を気にしている
●高速道路をよく使う(軸数区分の恩恵がある)

➡️ こういう運用なら、リフトアクスル付きの方が間違いなく経済的です。

一方で、
●常に満載で走るダンプやミキサー車
●市街地・短距離中心の配送

では、あまりリフトアップの機会がなく、
装備コストや整備の手間が増えるだけになるケースもあります。

使い方によってお得になるリフトアクスルです👌🤗